春の別れ

ちょっとした話

春は出会いと別れの季節とよく言いますね。

今回は「別れ」の内容です。

私の今のお仕事は在宅医療マッサージ?訪問マッサージ?

色々な呼び方があるので正解がわかりません。

出会う方々の殆どが、高齢の方です。

名前のついた病気を患っている方もいらっしゃいますし、

特定の病名が無い方もいます。

昨年の桜が咲き始めた頃、16年間、お付き合いさせて頂いた患者様が

旅立ちました。亡くなる数年前から、かなり体調を崩されて

「寝たきり」に近い状態になられ、

「もう終わりにしたい」と口にされる事が増えていました。

まだまだお元気だったころから、

「延命治療は絶対に嫌」という言葉を

ご家族様と一緒に何度も聞いていました。

亡くなる少し前に今後の治療方針についての話し合いに参加させて頂き、

ご本人の意思をお伝えしました。ご本人の意思でも、

この世に存在する時間の短縮に繋がる可能性が高いことですので、

正直、きつかったです。

ご本人の意思が尊重され延命治療は行わないことになり、

その約1週間後にお亡くなりになりました。

ご本人の願いは叶ったのですが、目の前にいた人がいなくなる・・・、

この寂しさ、喪失感に慣れることはできません。

「死は悲しいことでは無い」と時々、耳にすることがありますが、

自分の弱さ、エゴなのはわかっていますが寂し悲しいですね。

早咲きの桜が咲き始めたこの季節、1年前を思い出しました。

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