少し雲はありますが、
昨日までの雨は止み、春らしい暖かい日でした。
今日は小雨さんのことを少し書きたいと思います。
17年前に突然やってきたワンコ

独立開業して間もない頃の夏
急な雨で雨宿りに入ったペットショップで
「セール!」と札がついたケースの中にいました。
詳細を話すと長くなってしまうので割愛させて頂きます。
2024年6月にテンカン発作
6月13日の夜に大きな痙攣発作が起きました。
これまでも年に1,2回、テンカン発作がありましたが、
あんなに大きな発作は初めてで、あまりの凄さに
「救急外来に到着するまでもたない」と覚悟をしましたが、
幸いにも一命をとりとめ、4泊入院して退院。
退院は、回復したわけでは無く、
入院中は食事も水も受け付けつけず
発作止めのお薬と点滴で生きている状態で
「これ以上の治療法は無く、ここに居てもお金がかかるだけで
小雨ちゃんの為にもお家に帰してあげた方がいいと思います」と
いう理由でした。
人間で言う四肢麻痺の寝たきり状態でした。
手足は曲がったまま胴体部は捻じれ、
寝返りも自力ではできない。
やっぱりお家が良い
退院後は家の近くの病院で診てもらうことになったのですが、
状態が状態なので退院のその足で受診するつもりでしたが、
このあと、お世話になる獣医師から
「一度、お家に戻って少し寝かせてあげてから来てください」と言われ
帰宅し少し寝かせてから受診しました。

家に戻ると安心したのか爆睡してました。
慣れない病院で不安だったのでしょうね。
食べることは生きること
入院している時は、飲食は全て拒否。
寝ているか、起きているか、起きて鳴いているか、
の状態だったそうです。
自宅では病院の様な医療処置は無理ですから、
食べられなければ、生きることはできません。
元々、食の細い子でしたので体力もありません。
獣医師が全身をくまなく丁寧に診察して下さった後、
「さぁ、ご飯が食べれるかなぁ?」と仰って
仔犬用の栄養剤の様な液体を注射器で口元に垂らすと
必死で飲み始めて、その場にいた全員が目が点・・・、
「飲んでる!飲んでる!ちょっと缶詰も食べさてみよう」と
またまた必死に缶詰をモグモグ食べて、
「食べてる!食べてる!」と歓喜の声。

ある意味、本当に生きかえったのよ・・・。
クララが立った!
寝たきりを覚悟していたのに
立った!

夏本番を迎えるころには
歩けるようになるまで回復。
そして現在
今日で倒れてから9ヵ月が経ちました。
退院の日、助手席のケースの中にいる小雨さんに、
「お家に帰ろうね、お家に帰ろうね」と言いながら
運転していた時はまさかここまで生きてくれるとは
想像もしていませんでした。

凄いね、偉いね。
期待と不安
来月、小雨さんは17歳になります。
17歳になれるかなぁ・・・。
獣医師からは
「今度、大きな発作が起きたら厳しい」と言われてます。
発作がいつ起きるのか、今日なのか、明日なのか、
それとも大きな発作は起きずに、
このまま少しずつ衰えていくのか、
どちらにしても残された時間は長くはありません。

ずっと一緒にいたいけど必ず別れはきます。
悲しいけど仕方がない、受け入れるしかありません。
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